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血色アップの秘訣はベースにあり!“新・マスク時代”のフェイスケアの常識とは?|上田忍

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最終更新日 2023.03.08
読み終わるまで7分

マスクストレスからの解放に喜ぶ人がいる一方で、「肌悩みがあるからマスクを外したくない」「なんとなく恥ずかしい」とマスクオフを躊躇う女性も少なくないはずです。今回は、メイクアップアーティストの上田忍さんをお招きし、新・マスク時代でも自信を持てる「明るい印象作り」の秘訣について伺いました。

Profile
プロフィール
上田 忍
S☆mode hair&make代表ヘアメイク

ヘアメイク歴18年。芸能人へのヘアメイクを中心に、広告、テレビ、雑誌、映画、ブライダル、イベントなど様々なジャンルでヘアメイクを担当。のべ1万人へのメイクアップ経験を持つ。

S☆mode hair&make(https://smode-hm.com/)

Instagram:smode_official

新型コロナウイルスの拡大に伴い、多くの人の間で習慣となったマスクの着用。2022年3月に実施された「新型コロナウイルス生活影響度調査」(※)では、「新型コロナウイルスの影響で習慣化しそうなこと」の最上位に「マスクの着用」が挙げられ、その割合は51.4%に上りました。

ところが、2022年初夏には厚生労働省が「屋外にいる場合、または屋内でも会話をほとんど行わない場合はマスクを着用する必要はない」と発表。長く続いたマスク着用と、突如推奨されたマスクオフを使い分ける、“新・マスク時代”が到来したといえるでしょう。
マスクストレスからの解放に喜ぶ人がいる一方で、「肌悩みがあるからマスクを外したくない」「なんとなく恥ずかしい」とマスクオフを躊躇う女性も少なくないはずです。
今回は、メイクアップアーティストの上田忍さんをお招きし、新・マスク時代でも自信を持てる「明るい印象作り」の秘訣について伺いました。

01

マスク選びは「明るさ」重視

「少し前まで白一色だったマスクが、いまやおしゃれのツールのひとつになっています」。メイクアップアーティストとしてのべ1万人以上にメイクを施してきた上田さんは、ここ数年のマスク市場の変化をそう語ります。
「自分に合ったファッションとマスクを合わせるというのが最近のトレンドで、特に若い世代は、色とりどりのマスクを付けている。マスクが自分を表現する手段にもなっていて、ファッションの一部として本当に上手に使っているなと思います」

しかし、黒やグレーなどのマスクはどうしても「暗い」「怖い」印象を与えてしまいます。相手に明るい印象を与えたいときには、マスクの色もピンクやライトベージュなどの明るいものを選ぶのがおすすめです。
「顔にピンクが入ると、女性らしさや華やかさが生まれます。ただ、一口に『ピンク』といっても色味はさまざま。お肌がイエローベースだったらマスクもイエローベース、お肌がブルーベースだったらマスクもブルーベースに近いものを選ぶと肌に馴染みやすく、自然な印象になります」
さらに、顔を明るく見せるマスク着用のコツは色味だけではなく付け方にもあるといいます。
「たとえばクマが気になるとき。マスクの上部を鼻と目のちょうど真ん中にしてしまうと疲れて見えますが、それを1cmほど上げ目の下ギリギリのところにまで持ってくるだけで、クマが隠れて元気な印象になります。また、リフトアップしているように見せたければ、マスクのワイヤー部分を尖らせる。鼻が高く見え、フェイスラインもすっきりして見えます」

02

丁寧なベースづくりが血色アップにつながる

マスクを外す機会が少しずつ増えてきた今だからこその悩みも耳にする、と上田さん。「どうせマスクだから」とケアを怠ると、ニキビ、マスクこすれによる肌荒れ・くすみなどがあらわれてしまいます。また、顔の印象づくりをマスクに頼りすぎたせいで、いざマスクを外したときに自分の顔色の悪さが気になる、という声もあるといいます。
「マスクを外したときに顔の印象を決めるのは血色です」と上田さんは断言します。しかし意外にも、血色アップを目指したメイクで重要なのはチークやアイカラーなどのポイントメイクではないのだとか。
「血色アップメイクで大切なのは、本来その方の持っているポテンシャルを十分に生かした状態、“ベース”を整えること。そのために私は、メイクの前に必ずマッサージを行って血流を促進し、上気したような肌を作るようにしています」
上田さんのマッサージは、デコルテ周りからスタートします。まずは手のひらで全体を温め、鎖骨・首筋・肩を刺激していきます。

「鎖骨にはリンパ節があり、ここが詰まっているといくら顔をマッサージしても効果が出にくくなってしまうんです。デコルテから始め、耳の付け根の後ろの凹みを押し上げたり、脇を揉みほぐしたりしながら、血行を促進します」
肩回りがゆるんだら、顔のマッサージへ。頬を上へ持ち上げる動きをした後、こめかみ・頭皮を揉むようにマッサージします。

マッサージはもっぱら手で行ってきたという上田さんも活躍できると太鼓判のようです。
「女性の指の太さと近いアタッチメントがついているものはおすすめですね。自分の手の代わりのように使っています。ほどよい振動が本当に気持ち良いようで、メイクをした方が気に入ると個人的には思います。」

マッサージを終えた後は、いよいよ本格的なメイクへ。ここでも、血色アップに重要なのはベースづくりだと上田さんは話します。
「血色アップを意識するときは、ベースメイクでつや肌を作ることが大切です。そのために、ファンデーションもクッションファンデーションやリキッドファンデーションなどのつやのあるものを選びましょう。さらに、ベースに仕込むコントロールカラーもつやのあるものを選ぶと、簡単につや肌が作れます」
テカりを抑えるためにファンデーションの後にパウダーを乗せる人も多くいますが、そのときにも「必要なつや」は残す意識を持つことが大切です。人間の肌は丸みを帯びていて、元来つやを持っています。そのつやをパウダーですべて消してしまうのではなく、ほほの高い位置、顔の中で丸みを帯びている位置のつやはあえて残すのがおすすめです。

03

自分が前向きになれるコスメ&ケアグッズを

「だけど……」そう前置きした上田さんの口からは、思わぬ言葉が飛び出しました。「結局、自分の気持ちが明るくなるものだったら、なんだっていいと思うんです」。
その人の年齢やファッションの雰囲気に合わせて、おすすめのメイクの方法を紹介することはできます。しかし100人いれば100通りの「似合うメイク」があり、絶対的な正解はどこにもありません。だからこそ、自分がワクワクした気持ちになれるか?に重きを置き、お気に入りのメイクやケアを続けてほしいと言うのです。
「コロナ禍が長引き、なかなか明るい気持ちになれない、今はマスクを外して出かけたくないと思う人もいるでしょう。そういう人には、新しい気になったコスメやグッズをとりあえず手に取ってと伝えたいです。メイクやファッションは、自分のなりたいイメージに近づけているならそれでOK!これを身につけて外に出たい、と思える物を買って人と会う。人と会ったら勝手に笑顔が増えて、笑顔を保つためにケアを始めてみたくなる。そんな風に、自分が前向きになれるスイッチをひとつでも見つけられれば、自然と表情も明るくなるし、舞踊効果にもつながりますよ」
そう笑う上田さん。1万人を超える人にメイクを施し、その人のポテンシャルを引き出してきた上田さんの言葉に、背中を押される女性は少なくないはずです。

04

インタビューを終えて

上田さんの明るい人柄に、心まで明るくなった取材現場でした。
「顔にピンクが入ると、女性らしさや華やかさが生まれます。」と、
素顔での血色アップも大切だと感じました。メイク前のマッサージを習慣化したいと思います。

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