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大人のボディメイク シュッとした小顔、しなやかな身体の作りかた|三澤 順子

  • ビューティー
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  • ケア
公開日2023.08.23
最終更新日2023.09.08
読み終わるまで15分

30代や40代になって「以前と同じケアやトレーニングをしても効果が出にくくなった」。そんなふうに感じたことはありませんか? 美容と健康に対する意識が20代以上に高くなり、単純に痩せているだけではなく「健康的で美しいスタイル」を目指す人が増えているだけに、理想の美しさのハードルが高くなっているとも言えます。そこで、健康的で美しい身体をつくるトレーナーとして信頼を集める三澤順子さんに、大人のボディメイクについてお聞きしました。

Profile
プロフィール
三澤 順子
パーソナルトレーナー/カスタムケアサロン「Lieb」主宰

ヨガの資格を取得後、エステシャンとパーソナルトレーナーとして活躍。さらに身体のことを詳しく知りたいと整体を学び、2021年にサロンをオープン。これまで培ってきたエステや整体、パーソナルトレーナーとしての知識と技術をかけ合わせた独自の理論で、健康的で美しいボディメイクに貢献しています。

インスタグラム:https://www.instagram.com/lieb_personal/

大人のヘルシー&ビューティなボディメイクとは

年齢とともに顔がひと回り大きくなったように感じたり、ぶよぶよとたるんだ身体に失望したり、理想と現実のギャップに悩むことも増えてくる30~40代。
「体調や体力が不安定になりやすいだけに、美しさだけではなく健康的であることが大切だという本質的な部分に気付く年代でもあります」と語るのは、東京・白金台のカスタムケアサロン「Lieb」を主宰し、パーソナルトレーナーでもある三澤順子さんです。ではそんな三澤さんが描く、理想の大人のボディとはどのようなものなのでしょうか。
 
「理想的なボディづくりで、私が大切にしているのは“健康的な身体づくり”です。肩こりや首こり、足のむくみ、腰痛など身体に感じるちょっとした不具合は、年齢的に仕方ないと思いがちです。でもそれは、身体がストレスを抱えている状態であり、当たり前ではないんですよね。そういう時の筋肉は硬く、縮んでしまっている状態。
その状態でいくらトレーニングしたり、生活習慣を変えたりしても効果はありませんし、その場のケアで多少楽になってもすぐ元に戻ってしまいます」
 
大切なのは、まずは固まってしまった筋肉をほぐし、伸ばして正しい姿勢を知り、それを継続させていくこと。
そのうえで、余分な脂肪に含まれるセルライトを撃退し、痩せやすい“良い脂肪”に変えていくのだそうです。

エステ、整体、トレーニング すべてが関わってしなやかなボディが作られる

三澤さんが目指す理想的な大人のボディメイクは、エステや整体、筋力強化(トレーニング)を掛け合わせた独自の理論で行われます。
 
「私はエステと整体、トレーニングなどを経験してきましたが、それぞれが少しずつ足りないところがあると感じていました。
エステのボディメイクは、硬くなった筋肉を緩めるほか、脂肪のケアが中心です。同じく整体も筋肉を緩めたりほぐしたりして正しい位置にし、正しい使い方や姿勢を指南するものの、この2つは筋肉の強化までは行いません。生活習慣などで変なところについて硬くなってしまった筋肉や脂肪は、まずはほぐしていくことが必要ですが、ほぐした後にトレーニングで筋肉を強化しなければ、すぐに元に戻ってしまいます。
なぜなら、間違った姿勢や筋肉の使い方であっても、その人にとって楽だからそうなってしまうわけで、人はついつい使いやすい筋肉を使ってしまうものなんですよね。
ですので、どれかひとつの理論ではなく、それらを組み合わせてボディメイクをしていくほうが、持続的にきれいで健康的な身体をつくっていけると思います。ほぐして、整えて、筋肉を強化する。この流れが大切です」

エラ張りは骨格だけじゃない 筋肉を緩めて小顔に

そんな三澤さんのサロンで好評なのが、小顔対策に欠かせないエラ張りのケア。
エラ張りというと骨格の問題と思われがちですが、咬筋の過度な発達でバランスが崩れ、エラが張った輪郭になってしまっている人も多いそうです。
 
そこで、咬筋にポイントを当てた小顔ケアを教えていただきました。

小顔ケア

POINT

フェイス用のアタッチメントを付けたハンディガンで、最初に咬筋をケア。咬筋は、奥歯をかみしめた時に硬くなる筋肉なので、最初に手で咬筋を確認し、そこにハンディガンをあてます。耳のあたりから頬の下あたりまでを1ヶ所につき10秒ずつくらい、少しずつ移動させながら1~2分ほど筋肉をほぐします。

POINT

次に耳の下、顎のラインに沿って同じく1ヶ所につき10秒ずつ、移動させていきます。トータルで1~2分ほど。この時、ハンディガンの接地面が硬すぎるものや振動が大きいタイプだと骨に直接響いてしまうため、適度な弾力があり細かな振動のものがベストです。

POINT

最後にハンディガンを上下に滑らせながら、耳下から鎖骨辺りにかけてある胸鎖乳突筋を刺激します。リンパの流れが良くなり、むくみやたるみが気になる方にもおすすめ。
左右各数分ずつ行います。

セルライト対策には温めてつぶす

脂肪と老廃物が固まったものであるセルライト。エステなどで使用される言葉ですが、硬くて血流も良くない「悪い脂肪」を指します。動いて身体の中が熱くなっているのに、触るとひんやりしている脂肪の部分というとわかりやすいかもしれません。
この悪い脂肪を燃焼しやすい良い脂肪に変えていくには、まずは温めることが先決。できればケアの前に湯船につかるなどして、身体を内側から温めておきます。

二の腕のセルライトケア

POINT

二の腕のセルライトケアは、腕を90度に曲げ、ハンディガンを肘から肩にかけて動かします。1ヶ所につき30秒~1分ほどケア。この時、ヒーター機能が付いている機器であれば温めながらケアができるので、ケア中に脂肪が冷えてしまうのを防ぐことができます。

POINT

次に、ケアしたい箇所にクリームやオイルを塗り、滑りを良くした状態にします。その後、手で握りこぶしをつくり、中指や人差し指の第二関節部分で肘から脇に滑らせます。最低10往復ほど。それ以上続けられる方は続けてもOKです。
力の加減は「ちょっと痛いくらい」。力を入れすぎて痛くなり過ぎると続けられなくなるので、長く続けていける力加減でケアします。

太もものセルライトケア

POINT

椅子に浅く腰掛けて二の腕と同様に、ホットにしたハンディガンを1ヶ所につき30秒~1分間、上下に滑らせます。
全体的に脂肪が温まったら、手技によるケアに移ります。

POINT

太ももも二の腕と同様に、オイルやクリームで肌の滑りを良くし、握りこぶしで最低10往復します。太ももの場合は両腕が使えるため、両手のこぶしでケア。太ももの前部分だけではなく、横や後ろも同様に10往復程度行います。痛みが我慢できる程度の力加減で、無理をせずに続けられる強さにします。
この時、セルライトケア用の器具などがあれば、そちらを使用してもOKです。

自宅のケアこそヘルシー&ビューティなボディへの近道

まずは筋肉をほぐし、筋肉を鍛える土台が整ったら、トレーニングで筋肉を強化していく。それが三澤さんのメソッド。

その筋肉ほぐしには、毎日のケアが欠かせません。サロンなどに通う時だけほぐれても、普段の癖で身体はすぐに戻ってしまいます。自宅で毎日ケアをし、やわらかな筋肉、やわらかな脂肪になったところで、プロにチェックしてもらい、正しい位置に調整された状態が少しでも長く続くように、再び自宅でのケアを続ける。それを繰り返していくことで健康的で美しい身体ができあがっていくのです。
「そうしたケアと並行して、生活習慣も見直していくと、さらにヘルシー&ビューティなボディメイクが進んでいきます。例えば、糖質は身体を冷やすため砂糖や小麦を取り過ぎるのは控えたほうが良いですし、脂肪になりやすい油分も気を付けたいところです。
また、運動ができる人は有酸素運動をしたほうが良いのですが、日常生活でもちょっとしたことで筋肉を鍛えることはできます。ゆっくり歩くのではなく速足で歩いたり、大股で歩いたり。普段から筋肉を意識して使っているだけでも違いがでてきます。
加えて、老廃物を排出しやすいよう、大きなリンパ節がある股関節などの柔軟性は高めておいたほうが、効率は良くなります。

普段のちょっとしたケアを続けていけば、健康的な美しさを保つボディに近づけます」

インタビューを終えて

「エステや整体、トレーニング。どれも身体のことを考えた理論なのに互いの理論が矛盾することもありました。でも、ほぐして、整えて、鍛える。この流れで考えた時、すべてが繋がるんですよね」と語る三澤さん。様々なケアに関わってきたからこそ、その言葉に説得力があるのでしょう。

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