BLUE LIFE
Interview with product developers Vol.1

開発者インタビュー 

トータルボディケアブランド
『ドクターエア』初
サステナブルなモノづくり。 開発者に聞く開発の裏側や想い。

「ブルーライフ」は当社初となるサステナブル仕様の製品です。企画開発から製品化までをリードした製品開発チームに、ブルーライフに込めた想いなど伺いました。

当社初のサステナブルな取り組みとして、 ブルーライフの企画からコンセプト構築、そして環境に配慮した素材を採用した製品を実現するために様々な苦労があったかと思いますが、どのような考えをもとに開発したのでしょうか。

まず最初に、ブルーライフ開発の背景を教えて下さい。

写真、左から
開発企画部 製品企画課 企画担当 川北氏
開発企画部 デザイン課 プロジェクトリーダー 中村氏
開発企画部 デザイン課 プロダクトデザイナー 菅氏

川北

2021年の夏ごろから、当社でSDGsプロジェクトが発足されました。各部門のメンバーが集まり、会社として、事業として、にどう貢献できるか?議論を重ね、古着の寄付やプルタブ回収などまず実行できることからスタートしました。
その中で、私たち製品開発部門では、環境に配慮したサステナブル素材を使った製品を開発できないか。という話になりました。
開発する際にまずアイデアとして、緩衝材や梱包材をエコ仕様に変更する案などがありましたが、モノづくりをしているブランドだからこそ、モノを通じて地球環境を考えるきっかけにもできないのではと考えていました。

※SDGsとは(外務省:JAPAN SDGs Action Platform

川北

本格的に動き出したのが、2022年頃です。サステナブル製品化に向けて中村を中心として、具体的に進行していくことになりました。

当社全体として「ブルーライフ」をどのような立ち位置で捉えるかや、SDGsの根本的な考えに沿っているかなど製品化まで議論を重ね、結果としてブルーライフが製品化しシリーズとして打ち出せたことは本当に嬉しいです。

「ブルーライフ」について教えてください。

川北

ブルーライフのコンセプトは、「地球を想い、製品づくりをする」という考えのもと、開発を進めていきました。環境に考慮した健康機器の開発に取り組むことで、国際的な目標である〔持続可能な開発目標(SDGs)〕達成への貢献を目指し、《健やかな未来》に向けて、HAPPYなACTIONを起こしていくプロジェクトです。そして、第一歩目に地球の70%を占める「海」の健康(環境)に寄り添ったモノづくりです。
製品の一部をサステナブルな生地にすることで人の健康も地球環境をよくしたい、という想いを込めています。そして今回売上の一部を寄付することで海洋環境の保全に役立てることになります。

開発していく中で大切にしていたこと、苦労した点を教えて下さい。

中村

「良い製品ができればブランドも組織も、もっと良くなっていける」という熱い気持ちでメンバーや経営層へ言い続けていました。

川北

当初からリーダーとして進めていた中村を「男だなぁ」と思って。
ついてきてよかった。(笑)

中村

サステナブル製品って実際どういった方が購入するんだろう?どういった想いで選ぶんだろう?など、考えながらターゲット設定やコンセプトを考えながら構築してきました。

環境に優しい製品だからサステナブル意識が高い人が購入する、とは限りません。良い製品とは、使う人にとって機能もデザイン性も必要だと思うんです。

サステナブル素材の特性上、制約もありますが、地球環境を考えた製品を作ることができれば、さらに付加価値を高められるし、なにより、ブランドとお客様が一緒に地球環境を考えデザインできるようになる。素晴らしいじゃないですか。

素材選びは大変だったと思います。どのようにして廃漁網をリサイクルした生地「オーシャンカレント®」*3に行き着いたのですか?

中村

サステナブルとは?ということからしっかりと情報を集めて、できることをディスカッションしながら、まずは製品に組み込む部品や素材に焦点をあてて、地球環境に優しい素材はないかとアイデアを出し合い、議論を重ねるうちに海洋素材に行き着き、海洋プラスチックに目星がついたんです。

ですが、製品にするためには加工に耐える必要もありますし、素材特性も活かしながら開発しなければなりません。素材選びはものすごく重要でかつ、難題なテーマでしたね。
しばらく時間がたち、サステナビリティを推進しているALLIANCE FOR THE BLUE*1の協働企業であるリファインバースグループとお話しする機会があり、海洋素材として漁網を利用したナイロン素材のお話を聞くことができました。実際に、この素材を活用して鞄を製品化して販売までの実績があったので、私たちはこの素材を当社の実績のある製品に利用することで貢献できるようになるのではと考えました。

この廃漁網を使った生地。見てください本当にキレイな発色なんですよ。ブランド名が「ブルーライフ」なので製品とブランド名が一致したのもよかったです。

いざ素材を用いて製品化していく際に苦労したこと、こだわりなど教えてください。

中村

加工する工程でもとても苦労しました。これまでのドクターエアで展開してる生地は加工しやすい生地を選んでたのですがこの生地は伸縮しないので張り合わせを計算して裁断を繰り返し何度もトライして開発を進めました。

今回はタグもこだわってデザインしています。こちらのマークなんですが、このマークは Product for the blue として認証された製品に付けられるマークで、ALLIANCE FOR THE BLUE*1 の協業企業の間で開発された製品でないと付けられないマークなんです。なお、ALLIANCE FOR THE BLUE*1 は海洋プラスチックごみが出ない社会を築き、美しく豊かな海洋環境を次世代へつなげることを目的とした一般社団法人の組織として活動されており、海洋環境の保全に貢献できる製品である証明になります。

ブルーライフタグ(左)フォーザブルータグ(右)

今回のサステナブル製品開発として、既存の製品の色が変わっただけという捉え方をしてほしくないし、このドクターエアがサステナブルな活動をすることによって、お客様に地球環境を考えるきっかけになれば、と思っています。
サステナブルな製品を作り続けるため、生地を確保することにも考えがありました。必要な量(製造供給可能な量)での生産をすることで、生地を無駄にしないように数量を限定することにしました。限定商品となることでこれまでの製品とは価値がことなるのもそうなんですが、サステナブルな意味を込めると無駄な製品を作り出さない。という考えもあります。収益も必要だと考えましたが、ブルーライフに限っては、地球貢献ですからね。

製品のおすすめポイントは?

とっても良い生地なので、是非体験してもらいたいです。肌なじみよく、しっかりとした生地で高級感を感じていただけると思います。地球にも優しくて、高品質。

また、素材の耐久性もとても高い。なにせ鞄にも使用されている素材です。弊社のような健康家電メーカーでサステナブルで、肌ざわりも良くて耐久性も考えた製品はまだ見たことがないですから。ぜひ、色々なお客様に使ってもらいたいです。

廃漁網から生地をどのように仕上げているのでしょうか?

中村

廃棄漁網を国内で回収・洗浄し、その後で加工することで再生プラスチックのペレット(REAMIDE®)*2になるのですが、さらに加工して、再生ナイロン糸を作っていくんです。
私の思いとして製品の原料からストーリーがあるんですよね。国内で廃棄漁網を収集するのもすごい工程でじゃないですか。そこから粉砕して生地を作る。ドクターエアが生地を利用して更に価値を高め、消費者の手元にお届けする。お客様はマッサージ製品を利用することでリラックスしますし、身体をケアして身体を軽くしてもらう。すごいストーリーだと思いませんか。

今後の展望を教えて下さい。

中村

今回、廃漁網のアップサイクル素材を採用しましたが、地球環境を考えたブルーライフの活動として、ただ環境に優しい原材料を活用するだけではなく、その原材料となる素材を利用する際にも、再利用時に二酸化炭素や大量の水を使って活用しては持続可能とは呼べませんよね。私たちは地球そのものを配慮した活動を大切にしたいと考えています。

中村

現在検討しているサステナブル素材としては、ペットボトルの再生プラスチックや、地球環境と生産に関わるすべてに配慮されているオーガニックコットン。さらにりんごやサボテン、パイナップルの葉などを利用してできるヴィーガンレザーです。また、素材そのものを加工せず活用したアップサイクル素材にも注目し、サステナブルなブルーライフを目指していきたいと考えています。

みなさんの想いをお聞きできました。
ありがとうございました!

Play Your Fine Earth
という考え方。

青き地球(=BLUE)と、
そこに生きる、いのち(=LIFE)へ
“健やかな未来”を。

ひとの健康に向き合ってきた
DOCTORAIRが、
地球の健康に向き合う。
そのモットーは、
環境問題でさえも「Play」すること。
楽しく、より多くのひとと一緒に。
〜LOGO DESIGN〜
青き地球への想いを、
DOCTORAIRのシンボルに乗せて表現。
地球に生きる一員として、
資源を使う責任を担い、
“健やかな未来”を実現する
決意の証です。